2023年4月30日
先生😊
子供の矯正を考えているのですが、矯正をする上で、前もって知っておかなければならないないこと‼️
って何かあるんですか⁉️
ハービー君!
お子さんのことをしっかりと考えている良い質問ですね😊
もし、矯正を考えているお子さんが小学校の時期であれば、今回の本題の「スキャモンの臓器別発育曲線」は、親御さんが、お子さんの矯正について深く理解するためにも、ぜひ知っておいた方が良い知識の1つとなります✌️
「スキャモンの臓器別発育曲線」⁉️
難しいそう〰😢
ハービー君!
難しそうな感じがしますが、そのようなことないですよ🙆♂️
この「スキャモンの臓器別発育曲線」は、お子さんのそれぞれの臓器(上顎や下顎など)を分かりやすく示したグラフなのです😊
ただ、このグラフを初めて見ても、あまりピンっと、きません🤔
そこで、今回は、この「スキャモンの臓器別発育曲線」が、一体どういうグラフなのか?を解説して、さらに、どうしたら、このグラフがお子さんの矯正治療に応用できるのか?
それを日本小児歯科学会認定医の私が!分かりやすくお伝えします✌️
みなさん。こんにちは😊
「健康に基づいた歯の美しさ」を提案する
大阪市住吉区あびこの歯医者
ハービー歯科・小児矯正歯科の小川慶知と申します😊
「子供(小学生)の矯正治療を始めようと思っているのですが、、矯正について全く知らないので、とても心配です😢」
多くの親御さんが、そのような心境で当医院へ来院されています!
なぜならば、、、
お子さんのために矯正治療について、少しでも学ぼうと思って、
スマホ📱で、「歯科矯正」というワードを検索したとしても、、、
表示されてくる内容は、、、
「歯医者さんの広告」
「マウスピース矯正」
「矯正の値段」
だからです😢
もし、親子さんが、
これから矯正を始めようとしているお子さんのことをしっかりと考えているならば、
本当に知るべきところは、ここじゃない‼️
もっと、知らなければならない大切なことが、他に沢山あるのです✌️
そこで、今回は、
お子さん(小学生)の矯正治療を始めようと考えている親御さんが、これだけは知っておきたい知識の1つである「スキャモンの臓器別発育曲線」についてお伝えして、
さらに、このグラフが、お子さんの矯正治療にどのように応用できるのか?
それを日本小児歯科学会認定医の私がお伝えしていきます✌️
スキャモンの臓器別発育曲線の見方⁉️
「スキャモンの臓器別発育曲線」⁉️
下のグラフなのですが、、、
「これだけ見ると、ややこしそ〰🤔」
「グラフの中に4つも曲線がある〰⁉️」
「1つの曲線は100%を超えているし、そもそも、発育が200%って一体どういうこと⁉️」
と驚かれるかもしれません😊
(このグラフは、私たちが小児歯科を学ぶ上で基本中の基本となっています✌️)
このグラフ⁉️
どう見ても、何も入ってこない〰😭
それ!よく分かります😊
そのようなわけで、このグラフを理解しようとする前に、まずは、このグラフのルールから解説をしていきます✌️
まずは、横軸⁉️
横軸は、0歳〜20歳の年齢となります!
お子さんの身体の発育期間がこの期間である!と考えてもらって良いです😊
そして、縦軸⁉️
こちらが、少しややこしいのですが、
縦軸は、臓器の重量(%)となります。
骨や心臓や脳などの重さ(重量)!
つまり、
発育すると臓器が重くなる!
という感じでしょうか😊
ちなみに、このグラフの100%の重量は、20歳における重量となってます!
では、
この4つの曲線の中で、100%を超えた‼️
このリンパ型の発育曲線の200%って⁉️
これは、一体どういうこと⁉️
となるのですが、これは、もう少し後の方での解説にて、「あ〰確かに〰!」となりますのでご安心ください✌️
では、
横軸は、年齢(0歳〜20歳)
縦軸は、臓器の重量(%)
このルールに則って、下記に表示した「スキャモンの臓器別発育曲線」をこれから解説をしていきます✌️
この「スキャモンの臓器別発育曲線」は、
スキャモンという方が、人の身体の組織、または、臓器の発育パターンは、「一般型」「神経型」「リンパ型」「生殖器型」の4つに分類される!
ということをグラフにしたものとなります😊
いまいち、分かりません😢
そうですよね🤔
この4つの分類をもう少し具体的に解説していきますね😊
①一般型(別名:全身組織型)
上記のグラフでは、唯一、点線ではなく実線で描かれている発育曲線となります!
この「一般型」は、人の身長や体重の発育を示した曲線となります😊
その他にも、筋肉、骨格、呼吸器、消化器、心臓、腎臓、血液量などの発育を示した曲線でもあります!
お子さんの矯正治療をする上で、親子さんが知っておかなければならない上顎骨や下顎骨の発育も、この「一般型」に含まれています✌️
この一般型の発育曲線の特徴は、
乳幼児期(出生〜6歳未満)と思春期(10歳〜20歳頃)に急激な発育がみられ、S字状の曲線を描くことから、シグモイド曲線とも呼ばれています😊
つまり、
この一般型の発育曲線は、
「私達の目に見えているお子さんの発育のそのまんま!」
を示した典型的な曲線とも言えるんですね✌️
②神経型
この曲線は、脳や脊髄、視覚器、つまり、頭の付近の組織や臓器の発育パターンを示したものとなります😊
この神経型の曲線の特徴は、
乳児期〜幼児期(出生〜6歳未満)にかけて、ほぼ成人に近いところまで発育が達することを示しています!
ここからも、出生〜幼児期というのは、脳神経と相関があるので、「この期間は精神機能や運動機能に影響をおよぼしやすい時期である!」ことが分かります😊
さらに、学童期から思春期まで精神機能や運動機能は、著しい進歩を示すので、やはり思春期までというのは、お子さんの発育にとって、とても大切な時期となるんですね😊
③リンパ型
この曲線は、文字通りリンパ組織や胸腺などの免疫系の発育パターンを示したものとなります。
このリンパ型の曲線は、
幼児期から学童期にかけて、急激に発育を続け、12歳前後において20歳の時の成熟量の200%近くまで発育して、その後は縮小することを示しています。
小児歯科の歯科診療において、
下記のイラストのように、喉にある扁桃が異常に大きく見えるのは、この発育曲線からも分かります‼️
しかし、この扁桃は、年齢の経過とともに小さくなりますよね😊
私たちがお子さんで体感できるイメージでいうと、
「リンパ型の発育曲線=扁桃の大きさ」
という感じで捉えてもらうと良いかもしれません😊
④生殖器型
この曲線は、文字通り、精巣、卵巣、子宮などの生殖器の発育パターンを示したものとなります。
この生殖器型は、出生からしばらくの間は、ほとんど発育がみられないのですが、思春期に入ると、急激に発育を始めるのが特徴となります😊
その急激な発育は、女子が10歳頃から、男子が12歳頃から始まり、身体的に男女差がはっきりとしてくるというのも特徴となります!
つまり、人の身体の発育というのは、「どこの箇所も皆同じ!」というわけではなく、これらの4つに分類される!ということなんですよ😊
そうなんですね‼️
でも、この「スキャモンの臓器別発育曲線」と子どもの矯正治療をどうしても結びつけることができません🤔
確かに、まだ、歯並びについて何もお話ししていないですもんね😊
実は、ここからが、今回のブログのその本題となりますので、あともう少し!
私と一緒に学んでいきましょう✌️
では、
親子さんは、お子さんの矯正治療に対して、このグラフ(スキャモンの臓器別発育曲線)をどのように応用できるのでしょうか⁉️
スキャモンの臓器別発育曲線を知っていて得すること⁉️
それは、
「お子さんが、いつから矯正治療を始めたら良いのか?」
それが「スキャモンの臓器別発育曲線」から分かるからです✌️
もし、親子さんが、
これから矯正を始めようとしているお子さんのことをしっかりと考えているならば、
矯正を始める時期がいつが最適なのか⁉️
これを知っていることは、非常に大切なことです‼️
逆に、これを知らなければ、お子さんの矯正治療の好機を逃してしまっている!ことにもなりかねません‼️
それでは、とても勿体ない‼️
お子さんの矯正治療の好機を逃さないためにも、さらに、お話しを進めていきます✌️
今まで私が解説してきた「スキャモンの臓器別発育曲線」は、人の身体の全体的なもので、、
実は、
それを、さらに「矯正治療に特化したスキャモンの臓器別発育曲線」というものが、ちゃんとあるんです‼️
それが、下記のグラフとなります✌️
うわっ‼️
前のグラフよりも、
さらに曲線が増えてる〰😢
確かに😢
曲線が4本から6本に増えましたね!
でも、よ〰く見てください!その増えた曲線は、上顎骨と下顎骨の発育曲線ですよね✌️
もし、
これから、お子さんの矯正治療を始めよう!と考えている、または、すでにお子さんが矯正治療を始めているのであれば、
こちらの「矯正治療に特化したスキャモンの臓器別発育曲線」を活用してください✌️
なぜならば
矯正治療というのは、上顎骨に並んでいる歯並びと下顎骨に並んでいる歯並びをキレイに並べていくからです‼️
その土台となる上顎骨と下顎骨がどのようなタイミングで発育していくか?
これを知っておくことは、歯並びをキレイにしていく上で必須となるからです‼️
もし、上顎骨や下顎骨の発育のタイミングを親御さんが知らなければ、
お子さんの矯正治療を始める良いタイミング(好機)を逃してしまう😢
そうならないためにも、
この「矯正治療に特化したスキャモンの臓器別発育曲線」を私と一緒に学んでいきましょう😊
このグラフでおさえておきたいポイントは、下記の3つのポイントとなります😊
①上顎骨の発育曲線と下顎骨の発育曲線が、一般型(別名:全身組織)の発育曲線の上に位置している!
これは、どういうことかというと、一般型(全身組織)の発育曲線というのは、人の身長や体重や骨格を示すので、お子さんのそのままの身体の発育を示します‼️
その発育曲線の上に位置する上顎骨と下顎骨は、お子さんのそのままの身体よりも、さらに発育が進んでいることを示しています!
つまり、
矯正治療で大切な上顎骨と下顎骨の発育は、お子さんの身体の発育よりも先に進んでいる!
そのようなわけで、
お子さんの全身の見た感じ(雰囲気)で、矯正を始める時期を何となく決めてはいけない!
ということです!
これは、本当に気をつけてください‼️
②10歳の時点で上顎骨は、ほぼ成長が終了している⁉️
このグラフから分かることは、
10歳の時点で、上顎骨は、80〜90%まで、
すでに成長している‼️
ということです。
となると、10歳で下記の写真のように、上顎の犬歯がどこにも入るスペースがない場合、
どうなるでしょうか⁉️
10歳という年齢から、これ以上、上顎骨の土台を発育させることがほとんど出来ないので、キレイな歯並びにすることはできないでしょう🤔
もし、キレイな歯並びにしようと思ったら、上顎の永久歯(第一小臼歯)を2本、抜歯して永久歯の本数を減らしてキレイに並べるしかありません🤔
もし、
お子さんの永久歯を守りながら矯正治療を始めようとするならば、10歳よりももっと前の年齢から始めなければなりません‼️
これに対しての親御さんの対策は、
6〜7歳頃から、矯正を始める始めないに関わらず、小児矯正が強みとしている歯医者さんへ、お子さんを定期検診に連れて行くこととなります😊
③上顎骨の発育曲線は、下顎の発育曲線よりも上にある!
これは、どういうことかというと、
上顎骨が先に発育して、後から下顎骨が発育していく!
つまり、
人は、下顎骨よりも上顎骨が先行して発育している‼️
ということです😊
逆にいうと、
下記の写真のように、本来であれば、上顎骨先行でなければならないのに、下顎骨が上顎骨よりも前に出て、下顎骨が先行している場合⁉️
上顎骨が発育終了した後から、下顎骨が発育し始めるので、さらに、反対咬合(受け口)の症状がひどくなる!というわけです🤔
お子さんの歯並びが、上記の写真の反対咬合(受け口)の場合は、学童期(小学生)の早い時期から歯医者さんでの矯正治療の相談を受けることを私は強くオススメします!
悪い歯並びって、やっぱり放っておいたらダメなんですね🤔
ハービー君!
そうなんですよ😊
もし、お子さんの矯正治療を考えているのであれば、6〜7歳頃から小児矯正が強みの歯医者さん、または、小児歯科で、定期検診を受けることを私はオススメします✌️
✨まとめ✨
①人の身体の発育は、「一般型」「神経型」「リンパ型」「生殖器型」の4つに分類される!
②矯正治療を受ける上で必要の知識は、上顎骨と下顎骨の発育曲線である!
そこから、お子さんの矯正治療を始める時期が導き出せる✌️
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ハービー歯科・小児矯正歯科のホームページも宜しくお願い申し上げます😊
歯を守る情報盛り沢山✌️
お子さんの歯をちゃんと守りたい❗️
自分の歯もちゃんと守りたい❗️
そのためのYouTubeチャンネル✌️
「ハービー先生の歯の教室」も、是非、活用してください😁
https://youtube.com/channel/UCJIcSXqUTmG1CLUWAQiHipA
今回も、ブログを読んでいただき、誠にありがとうございました😊
「健康に基づいた歯の美しさ」を提案する
大阪市住吉区あびこの歯医者
ハービー歯科・小児矯正歯科
院長 歯科医師/歯学博士
日本小児歯科学会認定医
小川慶知
(その他の私の経歴😊)
関西医療学園専門学校 歯科衛生学科 講師
2022年 日本小児歯科学会 優秀発表賞 受賞