スウェーデンスタイルの予防歯科とは
一生涯、お口の健康を保つために
病気を予防する定期検診を重視する取り組み
スウェーデンは、WHO(世界保健機構)による調査でむし歯・歯周病などの歯科疾患が世界で最も少ない国だと証明されている歯科予防先進国です。しかし、スウェーデンも最初から予防の取り組みが浸透していたわけではありません。
昔は、日本と同じようにむし歯や歯周病にかかっている人が多かったスウェーデンですが、1960年代に制度化された充実した内容の歯科保険制度と予防を重視した歯科保健教育により、歯が健康であることが第一優先で出来るだけ不要な手を加えないという考えを国民に浸透させることに成功しました。
そして、それを達成するために、治療は「歯を削って詰めること」ではなく、「病気の進行をストップさせるための処置やアドバイス、定期的な観察」を重要視しました。
つまり、「定期検診」です。
日本のように歯が悪くなってから歯科医院へ行き、病気を治すことも大切ですが、スウェーデンのように病気になる前に歯科医院で定期的にお口の中を観察してもらえば、病気の進行も最小限に抑えられます。
そして、それにより出費も時間的なロスも少なくてすみます。
スウェーデンスタイルの予防歯科とは、「患者さんの利益のために病気を予防していく定期検診を重視する」ということです。
ハービー歯科・小児矯正歯科では、このスウェーデンスタイルの予防歯科を目指して予防中心型の歯科医院を目指していきます。
スウェーデンと日本の違い
12歳で永久歯がむし歯にかかっている本数の違い
近年でも、小児期でこれだけの差が出てしまっています。
予防歯科に取り組んでいる人の割合
予防は、一生涯続けていくものです。
そのため、ハービー歯科・小児矯正歯科では、一生涯続けられる予防スタイルをご提案していきます。
85歳で残っている歯の本数の違い
定期検診・プロフェッショナルケア・セルフケアの3本の柱で、歯を失わないですむように今から予防に取り組んでいきましょう。
年をとったら、
歯が抜ける!?
そう思っていませんか?
スウェーデンで行っていること
スウェーデンスタイルの予防ステップ
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- STEP1
乳歯が生える前 - お口に
関心を持って
いただきます
- STEP1
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- STEP2
歯が生え始める頃~ - お口の中を
診られることに
慣れていきます
- STEP2
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- STEP3
永久歯が生えそろうまで - 定期検診の実施と
習慣化への準備
- STEP3
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- STEP4
成人へ - 定期検診が習慣化し
健康な歯を
維持できます
- STEP4
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STEP1乳歯が生える前
親御さんとお子さんにお口への関心を持つきっかけを
- まずは、親子でお口に対して関心を持ってもらうことが大切です。物心がつく前に歯科医院に通うことで、歯科医院に慣れてもらいます。更に、親御さんには、歯ブラシの選択方法やフッ素の意味や使い方などの正しいお口の知識をお伝えしていきます。
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STEP2歯が生え始める頃~
さらにお口の中への関心を!
歯医者さんごっこで遊びながら、お口の中を診られることに慣れていく - 「歯医者さんごっご」で遊びながらお口を診ることや診られることに慣れましょう。
スウェーデンの子供たちは、歯医者さんごっこでお口の見せっこをします。子供の時からお口に関心を持つことが予防の第一歩です。
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STEP3永久歯が生えそろうまで
定期検診の実施とお子さんのお口に発生する病気のリスク判定
- この時期は、定期検診をしっかりしていくことと、お子さんのお口の中に病気のリスクがあるかを歯科医師と歯科衛生士でチェックしていきます。
もし、リスクがある場合は、フッ素塗布・プラークコントロールやシーラントなどで予防処置を行います。
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STEP4成人へ
定期検診・
プロフェッショナルケア・セルフケア
3つを取り込んだ生活を - 小さい頃から「歯科医院は定期検診のために行くところ」という習慣のついた方は、正しいお口の知識を身に着けることができています。自ら定期検診に通いプロフェッショナルケアとセルフケアのアドバイスを受けるので、一生涯健康なお口を維持することができます。
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ハービー歯科・小児矯正歯科の予防歯科の取り組み
- 1定期検診
- 2プロフェッショナル
ケア - 3セルフケア
1定期検診
定期的に歯科医院に通っていただくことで、お口の中を診査し、患者さんのお口の中のちょっとした変化を診つけていきます(診断)。
その変化が病気まで進行していない場合は、進行をストップさせる処置とセルフケアのアドバイスなどを行っていきます。
しかし、残念ながらその変化が病気まで進行している場合は、低侵襲性の歯科治療(MID)のコンセプトに基づいて治療を行います。
■低侵襲性の歯科治療(MID)とは?
患者さんの人生を通して可能な限り多くの健全歯質を残すことを目的とする考え方のことです。
行うこと
6か月~1才のタイミングで、歯が生えていなくても当院にご来院ください。
- デンタルミラー
- 歯ブラシ
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歯科医院に対する慣れ将来の定期検診の習慣化がポイントです。 まずは、お口に関心を持ってもらうことからスタートします。
そのため、ハービー歯科・小児矯正歯科では、子どもがお口に入れても嫌がらないブラシ部分が小さく毛が柔らかい歯ブラシと、お口の様子が見られるデンタルミラーをプレゼントしています。
2プロフェッショナルケア
- セルフケアのアドバイス
歯科衛生士による歯磨き指導や、セルフケアの最新のあり方を説明していきます。
- お口のクリーニング
頑固な歯石やバイオフィルム(プラーク)は、歯磨きだけでは落とせません。
専用の機械を使用し、お口の中をきれいにクリーニングします。 - フッ素塗布
クリーニングの後の歯面にフッ素塗布を行います。
フッ素は歯面を強化しますので、健康な歯を保つために大切です。フッ素の効果を最大限に生かす方法をお伝えし、実践していただくことで、むし歯の予防に繋げていきます。
歯周病学で有名なスウェーデンのイエテボリ大学でも使用されている歯面清掃用の最新機器を導入しています。
精度の高いクリーニングをするためには必要な機器で、歯についた歯石・着色・バイオフィルム(細菌の集合体)も徹底的に取り除くことができます。
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- ●エアフロー機能
- 着色・歯垢・バイオフィルムを、水と空気とパウダーを勢いよく歯の表面に吹き付けることで、汚れを落とすことができます。
できるだけ歯を傷つけないように開発されているため、痛みのないクリーニングを行えます。
歯の表面がツルツルになることで、汚れが付着しにくくなる優れものです。
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- ●超音波スケーリング機能
- 歯石の除去を行います。
歯石がない場所や柔らかい歯垢部分にはパワーを抑え、頑固な歯石には最大パワーを自動で発揮してくれます。
それにより、歯の表面を傷つけることなく歯石除去を行うことができます。
3セルフケア
ハービー歯科・小児矯正歯科でお伝えさせていただいたアドバイスをもとに、ご自宅で正しいセルフケアを行いましょう。
定期検診に通っていれば、自分のケア方法が正しいかどうかの結果がわかるため、どんどんとセルフケア力が向上していきます。
- ●正しいセルフケアの方程式を覚えて、実践しましょう!
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- 21日2回
歯を磨く - +
- 2歯磨き粉は
2cm - +
- 22分間で
磨く - +
- 2歯磨き後2時間は、
食べない・飲まない・
ゆすがない
- 21日2回
TePeの歯ブラシは、人間工学に基づきブラッシングのしやすさやブラシヘッドを確実にコントロールできるように設計されています。
このTePeのシリーズの中から、患者さんのお口に合った最適なものをご紹介いたします。
たくさん歯磨きをしたら、
虫歯や歯周病が予防できる!?
そう思っていませんか?
院長からのメッセージ
ハービー歯科・小児矯正歯科が伝えたいこと、それは患者さんの健康維持のために、
病気を予防する定期検診の
重要性
予防歯科ページをお読みいただきありがとうございます。
スウェーデンは世界No.1の予防先進国です。スウェーデンスタイルの予防法を取り入れることにより、皆さんが本来持っている歯の健康を取り戻しましょう。
歯の健康は患者さんだけでも、私たち歯科医院だけでも実現はしません。両者が定期的にお口の健康について考えることにより初めて実現するものなのです。
患者さんがご自身の口腔内に関心を持つこと、定期検診をしっかり受けていくことは一見大変なことのように見えますが、それが患者さんお一人お一人の生涯を通じた利益となっていくことをどうかお忘れにならないで、歯の予防に取り組んでいただければ私としても嬉しいです。
予防歯科、スウェーデンスタイルの予防法など関してご不明な点は、いつでもお気軽にご相談ください。
ハービー歯科・小児矯正歯科 院長:小川 慶知